
*ストーリーの結末詳細な内容が記載されていますのでご注意下さい。
ミュンヘン
Munich (2005)
・ドラマ(社会派)
WEB SITE WebSite(E)
・・・・・
スタッフ・キャスト
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作
スティーヴン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ
バリー・メンデル
コリン・ウィルソン
原作:ジョージ・ジョナス
脚本
トニー・クシュナー
エリック・ロス
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演
エリック・バナ:アヴナー・カウフマン
ジェフリー・ラッシュ:エフライム
ダニエル・クレイグ:スティーブ
マチュー・カソヴィッツ:ロバート
キーラン・ハインズ:カール
ハンス・ツィシュラー:ハンス
イヴァン・アタル:トニー
ギラ・アルマゴール:アヴナーの母親
アイェレット・ゾラー:ダフナ・カウフマン
マイケル・ロンズデール:パパ
マチュー・アマルリック:ルイ
モーリッツ・ブライプトロイ:アンドレアス
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ:シルヴィー
マリ=ジョゼ・クローズ:ジャネット
リン・コーエン:ゴルダ・メイア
アメリカ映画
配給
ユニバーサル映画(北米)
ドリームワークス/UIP(世界)
2005年製作 163分
公開
北米:2005年12月23日
日本:2006年2月4日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $47,379,090
世界 $130,358,911
・・・・・
アカデミー賞
第78回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督・脚色・編集・作曲賞
・・・・・
ストーリー
1972年9月5日、ミュンヘンオリンピックの開催中、パレスチナ
の過激派組織”黒い九月”の8名がオリンピック村のイスラエル
選手団2名を殺害し9人を人質に選手村に立てこもり、イスラエル
に収監されている234人のパレスチ人解放を求める。
イスラエル側は自国軍隊派遣を西ドイツ(当時)に打診するが、
法律上の問題で西ドイツはそれを拒否し、自国で処理しようと
する。
長時間の交渉の末、犯人らをエジプトのカイロに脱出させること
に同意し彼らと人質を移送するが、実はそれは表向きの行動で
西ドイツ側は途中で犯人殺害を計画する。
しかし、計画は失敗に終わり、人質9人は全員死亡、犯人は3名
が逃走を図るが逮捕される。
イスラエル首相ゴルダ・メイア(リン・コーエン)は、ゲリラ基地空爆
では手ぬるいという側近の意見に同調し、平和を忘れ自分達の
強さを示すための報復強行作戦実行を決定する。
モサド(イスラエル諜報特務局)の元警護官アヴナー・ カウフマン
(エリック・バナ)は首相ゴルダ・メイアに呼ばれ、数年間、祖国
と家族と離れることになる極秘の危険な任務を言い渡される。
アヴナーは作戦の工作管理官エフライム(ジェフリー・ラッシュ)
から、ミュンヘン事件に関与した11人のパレスチナ人の抹殺を4
人の仲間と共に命ぜられる。
アヴナーはモサドを一旦やめさせられ、身元不明者になりすまし
車のプロ、スティーヴ(ダニエル・クレイグ)、爆弾の専門家ロバート
(マチュー・カソヴィッツ)、文書偽造のハンス(ハンス・ツィシュラー)
そして暗殺後の死体処理係カール(キーラン・ハインズ)らと合流
し、提供された豊富な資金を使い情報を収集する。
ターゲットの一人をイタリアのローマで見つけたアヴナーは、くじ
引きで決まったロバートと殺害を実行しようとするが、最初の仕事
に二人はナーバスになり動揺するが暗殺に成功する。
続いてアヴナーは、フランスのパリで正体不明の情報提供者
ルイ(マチュー・アマルリック)と接触するが、ミュンヘン事件の
実行犯の3人がハイジャック事件で釈放されたのも知る。
第2のターゲットにジャーナリストを装い接触したロバートは、
電話機に爆弾を仕掛ける下調べをし、アヴナーとカールと共
にそのアパートに侵入し爆弾仕掛けの電話機とすり替える。
爆破実行の時が近づき、ターゲットの娘が電話の受話器を上
げようとしているのにアヴナーとカールが気づき、一旦爆破を
中止するが、その後予定通り爆破は実行されるものの爆薬の
威力が小さくターゲットは負傷にとどまり、ロンドンでパレスチナ
側の報復事件が起きてしまう。
アヴナーは妻ダフナ(アイェレット・ゾラー)の出産のため、極秘に
イスラエルに戻り、ダフナと子供をニューヨークに移そうとする。
チームは次なるターゲットを追いキプロスに向かい、アヴナーが
ホテルの部屋をとり、隣の部屋のターゲットをベッドに仕掛けた
爆弾で殺すタイミングを合図することになる。
しかし今度はロバートの設置した爆弾の威力が大きすぎて、
アヴナーは危うく命を落としかけてしまう。
ロバートは爆薬を調達したルイによってそれがすり替えられた
と主張し彼を疑いだし、エフライムは情報提供者(ルイ)の名前
を吐くようアヴナーに言い寄る。
しかしアヴナーは口を割らず、情報収集のためベイルート行き
を望むアヴナー達の意見をイスラエル国防軍のコマンド部隊を
同行させることで聞き入れることにする。
アヴナーらはベイルートでコマンド部隊と合流し、パレスチナ人
のリーダーの居場所を襲撃し3人を殺し、敵側と激しい戦闘を繰
り広げるが無事目的を達成する。
パリでルイと接触したアヴナーは、ルイの父で闇組織の黒幕パパ
(マイケル・ロンズデール)に会い、彼の協力を得られることになり
ルイから次のターゲットがアテネにいることを知らされる。
アテネのルイから提供された宿舎に着いたアヴナーらは、その
夜4人のPLO(パレスチナ解放機構)メンバーが部屋に入ってくる
のに気づき、両者銃を構え一触即発となる。
しかし、ロバートが、ETA(バスク祖国と自由)、RAF(ドイツ赤軍)、
ANC(アフリカ民族会議)メンバーだと叫び事態は収まる。
次のターゲットの爆殺が実行されるが爆弾が爆発せず、ハンス
が手榴弾を持って目標を爆破し、パレスチナ人と銃撃戦になり
PLOのリーダーをカールが射殺し逃げ延びる。
ロバートは失敗を続ける爆破作業を非難され、自分が爆弾解体
が専門だということを暴露する。
ルイはミュンヘン事件の首謀者サラメの情報をアヴナーに流す
と共に彼がCIAの手先だと言うことも知らせる。
アヴナーらはサラメを追いロンドンに向かうが、CIAだと思われる
男達の妨害に遭い失敗してしまう。
アヴナーは、ホテルのバーでジャネット(マリ=ジョゼ・クローズ)
に誘惑されるがそれを断るが、カールはその誘惑に負けその
後死体で発見される。
そして、ジャネットがオランダ人の殺し屋だと知り、アヴナーらは
容赦なく彼女を抹殺する。
数ヶ月の間にターゲットを次々殺し、アヴナーをはじめメンバー
がその重圧や任務に対する道徳性などに疑問を抱きだした頃、
ハンスが何者かに刺し殺されロバートは爆殺される。
アヴナーは自分にも襲い掛かる危険を察知し、精神的に追い
込まれていくが、サラメを殺せば家族の元に戻れることも事実
だった。
ついにサラメの住居を突き止めたアヴナーとスティーヴは、その
敷地内に侵入するが、警備員に発見されその場から逃走する。
作戦の終わりを迎え、アヴナーは自分達のしたことに幻滅し、
妻子の待つニューヨークに向かう。
アヴナーは妻子に会っても精神的苦しみから抜けられず、
イスラエルからアヴナーを連れ戻しにきたエフライムの要求を
拒否する。
アヴナーは遠い祖国から訪れたエフライムを夕食に招待し
友好的な話し合いをしようと提案するが、エフライムはそれを
断る。
__________
ターゲットとなった11人のパレスチナ人のうち9人が殺され、
1979年に殺されたサラメもそれに含まれる。
・・・・・
解説
1984年に発表されたジョージ・ジョナス
の小説”標的(ターゲット)は11人 モサド
暗殺チームの記録”を基にした作品。
「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」
に続く、スティーヴン・スピルバーグの
歴史的事実を基に脚色された作品で、
リアルな映像や報復工作などの描き方
が物議を呼び話題になった作品。
平和の祭典オリンピック開催中に起きた
歴史的事件の背景に潜む、イスラエルと
パレスチナの問題をどちらかに偏ってい
るのではなく、両者を批判した描き方に
なっている。
イスラエルのモサド側は当然この内容を
批判し、報復作戦自体を否定しテロ防御
作戦だったことを主張している。
また、ラストで登場する2001年の同時多発
テロで崩壊した世界貿易センタービルの
CG映像も、イスラエルとそのテロを混同し
ているとの抗議が多数あった。
確かにやや押し付けがましい演出、映像
ではある。
冒頭でミュンヘン事件があっさり解決して
しまうが、主人公が作戦計画に疑問を持ち
はじめるとともに、フラッシュバックでその
詳細映像が挿入されていく編集は実に見事だ。
主人公演ずるエリック・バナは、父の後
を継ぎ優秀な諜報工作員となるが、国家
や家族のために就いた任務に次第に疑問
を抱きはじめ、任務遂行後に”英雄”と呼ば
れ呆然とする表情が非常に印象的だ。
ラストで主人公からの友好的な話し合
いをきっぱり断るモサドの工作管理官
ジェフリー・ラッシュ、この作品で非常に
印象に残り、翌年「カジノ・ロワイヤル」
でブレイクする、報復チームでただ一人
最後まで平常心を保つダニエル・クレイグ、
爆弾の解体専門技師だった、最終的
には爆殺されるマチュー・カソヴィッツ、
クールでスマートな死体処理係だが女
殺し屋の罠にはまるキーラン・ハインズ、
冷酷さを漂わせながら任務をこなす
文書偽造のプロハンス・ツィシュラー、
闇社会の黒幕マイケル・ロンズデール
としたたかなその息子マチュー・アマルリック、
主人公の母親ギラ・アルマゴールと妻
アイェレット・ゾラー、イスラエルによる
”神の怒り作戦”を実行する首相
ゴルダ・メイア役のリン・コーエン、
女殺し屋マリ=ジョゼ・クローズなどが
共演している。
「シンドラーのリスト」を思い起こさせる
ジョン・ウィリアムズの主人公の気持ち
を表現したようなもの悲しいテーマ曲も
印象的だ。
・・・・・
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↑ DVD情報他 ↑ | 評価・お勧め度(満点★5個) ★★★★☆ スタッフ・キャスト/製作年度/ 製作費/上映時間/興行収入他 アカデミー賞 ストーリー 解説 |
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スタッフ・キャスト
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作
スティーヴン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ
バリー・メンデル
コリン・ウィルソン
原作:ジョージ・ジョナス
脚本
トニー・クシュナー
エリック・ロス
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演
エリック・バナ:アヴナー・カウフマン
ジェフリー・ラッシュ:エフライム
ダニエル・クレイグ:スティーブ
マチュー・カソヴィッツ:ロバート
キーラン・ハインズ:カール
ハンス・ツィシュラー:ハンス
イヴァン・アタル:トニー
ギラ・アルマゴール:アヴナーの母親
アイェレット・ゾラー:ダフナ・カウフマン
マイケル・ロンズデール:パパ
マチュー・アマルリック:ルイ
モーリッツ・ブライプトロイ:アンドレアス
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ:シルヴィー
マリ=ジョゼ・クローズ:ジャネット
リン・コーエン:ゴルダ・メイア
アメリカ映画
配給
ユニバーサル映画(北米)
ドリームワークス/UIP(世界)
2005年製作 163分
公開
北米:2005年12月23日
日本:2006年2月4日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $47,379,090
世界 $130,358,911
・・・・・
アカデミー賞
第78回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督・脚色・編集・作曲賞
・・・・・
ストーリー
1972年9月5日、ミュンヘンオリンピックの開催中、パレスチナ
の過激派組織”黒い九月”の8名がオリンピック村のイスラエル
選手団2名を殺害し9人を人質に選手村に立てこもり、イスラエル
に収監されている234人のパレスチ人解放を求める。
イスラエル側は自国軍隊派遣を西ドイツ(当時)に打診するが、
法律上の問題で西ドイツはそれを拒否し、自国で処理しようと
する。
長時間の交渉の末、犯人らをエジプトのカイロに脱出させること
に同意し彼らと人質を移送するが、実はそれは表向きの行動で
西ドイツ側は途中で犯人殺害を計画する。
しかし、計画は失敗に終わり、人質9人は全員死亡、犯人は3名
が逃走を図るが逮捕される。
イスラエル首相ゴルダ・メイア(リン・コーエン)は、ゲリラ基地空爆
では手ぬるいという側近の意見に同調し、平和を忘れ自分達の
強さを示すための報復強行作戦実行を決定する。
モサド(イスラエル諜報特務局)の元警護官アヴナー・ カウフマン
(エリック・バナ)は首相ゴルダ・メイアに呼ばれ、数年間、祖国
と家族と離れることになる極秘の危険な任務を言い渡される。
アヴナーは作戦の工作管理官エフライム(ジェフリー・ラッシュ)
から、ミュンヘン事件に関与した11人のパレスチナ人の抹殺を4
人の仲間と共に命ぜられる。
アヴナーはモサドを一旦やめさせられ、身元不明者になりすまし
車のプロ、スティーヴ(ダニエル・クレイグ)、爆弾の専門家ロバート
(マチュー・カソヴィッツ)、文書偽造のハンス(ハンス・ツィシュラー)
そして暗殺後の死体処理係カール(キーラン・ハインズ)らと合流
し、提供された豊富な資金を使い情報を収集する。
ターゲットの一人をイタリアのローマで見つけたアヴナーは、くじ
引きで決まったロバートと殺害を実行しようとするが、最初の仕事
に二人はナーバスになり動揺するが暗殺に成功する。
続いてアヴナーは、フランスのパリで正体不明の情報提供者
ルイ(マチュー・アマルリック)と接触するが、ミュンヘン事件の
実行犯の3人がハイジャック事件で釈放されたのも知る。
第2のターゲットにジャーナリストを装い接触したロバートは、
電話機に爆弾を仕掛ける下調べをし、アヴナーとカールと共
にそのアパートに侵入し爆弾仕掛けの電話機とすり替える。
爆破実行の時が近づき、ターゲットの娘が電話の受話器を上
げようとしているのにアヴナーとカールが気づき、一旦爆破を
中止するが、その後予定通り爆破は実行されるものの爆薬の
威力が小さくターゲットは負傷にとどまり、ロンドンでパレスチナ
側の報復事件が起きてしまう。
アヴナーは妻ダフナ(アイェレット・ゾラー)の出産のため、極秘に
イスラエルに戻り、ダフナと子供をニューヨークに移そうとする。
チームは次なるターゲットを追いキプロスに向かい、アヴナーが
ホテルの部屋をとり、隣の部屋のターゲットをベッドに仕掛けた
爆弾で殺すタイミングを合図することになる。
しかし今度はロバートの設置した爆弾の威力が大きすぎて、
アヴナーは危うく命を落としかけてしまう。
ロバートは爆薬を調達したルイによってそれがすり替えられた
と主張し彼を疑いだし、エフライムは情報提供者(ルイ)の名前
を吐くようアヴナーに言い寄る。
しかしアヴナーは口を割らず、情報収集のためベイルート行き
を望むアヴナー達の意見をイスラエル国防軍のコマンド部隊を
同行させることで聞き入れることにする。
アヴナーらはベイルートでコマンド部隊と合流し、パレスチナ人
のリーダーの居場所を襲撃し3人を殺し、敵側と激しい戦闘を繰
り広げるが無事目的を達成する。
パリでルイと接触したアヴナーは、ルイの父で闇組織の黒幕パパ
(マイケル・ロンズデール)に会い、彼の協力を得られることになり
ルイから次のターゲットがアテネにいることを知らされる。
アテネのルイから提供された宿舎に着いたアヴナーらは、その
夜4人のPLO(パレスチナ解放機構)メンバーが部屋に入ってくる
のに気づき、両者銃を構え一触即発となる。
しかし、ロバートが、ETA(バスク祖国と自由)、RAF(ドイツ赤軍)、
ANC(アフリカ民族会議)メンバーだと叫び事態は収まる。
次のターゲットの爆殺が実行されるが爆弾が爆発せず、ハンス
が手榴弾を持って目標を爆破し、パレスチナ人と銃撃戦になり
PLOのリーダーをカールが射殺し逃げ延びる。
ロバートは失敗を続ける爆破作業を非難され、自分が爆弾解体
が専門だということを暴露する。
ルイはミュンヘン事件の首謀者サラメの情報をアヴナーに流す
と共に彼がCIAの手先だと言うことも知らせる。
アヴナーらはサラメを追いロンドンに向かうが、CIAだと思われる
男達の妨害に遭い失敗してしまう。
アヴナーは、ホテルのバーでジャネット(マリ=ジョゼ・クローズ)
に誘惑されるがそれを断るが、カールはその誘惑に負けその
後死体で発見される。
そして、ジャネットがオランダ人の殺し屋だと知り、アヴナーらは
容赦なく彼女を抹殺する。
数ヶ月の間にターゲットを次々殺し、アヴナーをはじめメンバー
がその重圧や任務に対する道徳性などに疑問を抱きだした頃、
ハンスが何者かに刺し殺されロバートは爆殺される。
アヴナーは自分にも襲い掛かる危険を察知し、精神的に追い
込まれていくが、サラメを殺せば家族の元に戻れることも事実
だった。
ついにサラメの住居を突き止めたアヴナーとスティーヴは、その
敷地内に侵入するが、警備員に発見されその場から逃走する。
作戦の終わりを迎え、アヴナーは自分達のしたことに幻滅し、
妻子の待つニューヨークに向かう。
アヴナーは妻子に会っても精神的苦しみから抜けられず、
イスラエルからアヴナーを連れ戻しにきたエフライムの要求を
拒否する。
アヴナーは遠い祖国から訪れたエフライムを夕食に招待し
友好的な話し合いをしようと提案するが、エフライムはそれを
断る。
__________
ターゲットとなった11人のパレスチナ人のうち9人が殺され、
1979年に殺されたサラメもそれに含まれる。
・・・・・
解説
1984年に発表されたジョージ・ジョナス
の小説”標的(ターゲット)は11人 モサド
暗殺チームの記録”を基にした作品。
「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」
に続く、スティーヴン・スピルバーグの
歴史的事実を基に脚色された作品で、
リアルな映像や報復工作などの描き方
が物議を呼び話題になった作品。
平和の祭典オリンピック開催中に起きた
歴史的事件の背景に潜む、イスラエルと
パレスチナの問題をどちらかに偏ってい
るのではなく、両者を批判した描き方に
なっている。
イスラエルのモサド側は当然この内容を
批判し、報復作戦自体を否定しテロ防御
作戦だったことを主張している。
また、ラストで登場する2001年の同時多発
テロで崩壊した世界貿易センタービルの
CG映像も、イスラエルとそのテロを混同し
ているとの抗議が多数あった。
確かにやや押し付けがましい演出、映像
ではある。
冒頭でミュンヘン事件があっさり解決して
しまうが、主人公が作戦計画に疑問を持ち
はじめるとともに、フラッシュバックでその
詳細映像が挿入されていく編集は実に見事だ。
主人公演ずるエリック・バナは、父の後
を継ぎ優秀な諜報工作員となるが、国家
や家族のために就いた任務に次第に疑問
を抱きはじめ、任務遂行後に”英雄”と呼ば
れ呆然とする表情が非常に印象的だ。
ラストで主人公からの友好的な話し合
いをきっぱり断るモサドの工作管理官
ジェフリー・ラッシュ、この作品で非常に
印象に残り、翌年「カジノ・ロワイヤル」
でブレイクする、報復チームでただ一人
最後まで平常心を保つダニエル・クレイグ、
爆弾の解体専門技師だった、最終的
には爆殺されるマチュー・カソヴィッツ、
クールでスマートな死体処理係だが女
殺し屋の罠にはまるキーラン・ハインズ、
冷酷さを漂わせながら任務をこなす
文書偽造のプロハンス・ツィシュラー、
闇社会の黒幕マイケル・ロンズデール
としたたかなその息子マチュー・アマルリック、
主人公の母親ギラ・アルマゴールと妻
アイェレット・ゾラー、イスラエルによる
”神の怒り作戦”を実行する首相
ゴルダ・メイア役のリン・コーエン、
女殺し屋マリ=ジョゼ・クローズなどが
共演している。
「シンドラーのリスト」を思い起こさせる
ジョン・ウィリアムズの主人公の気持ち
を表現したようなもの悲しいテーマ曲も
印象的だ。
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