

*ストーリーの結末詳細な内容が記載されていますのでご注意下さい。
アメリカン・ギャングスター
American Gangster (2007)
| 評価・お勧め度(満点★5個) ★★★★☆ スタッフ・キャスト/製作年度/ 制作費/上映時間/興行収入他 アカデミー賞 ストーリー 解説 You Tube 関連動画 |
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スタッフ・キャスト
監督:リドリー・スコット
製作総指揮
スティーヴン・ザイリアン
マイケル・コスティガン
ブランコ・ラスティグ
ニコラス・ピレッジ
ジム・ウィテカー
原案:マーク・ジェイコブソン
脚本:スティーヴン・ザイリアン
撮影:ハリス・サヴィデス
編集:ピエトロ・スカリア
美術・装置
アーサー・マックス
ベス・A・ルビーノ
音楽:マルク・ストライテンフェルト
出演
デンゼル・ワシントン:フランク・ルーカス
ラッセル・クロウ:リッチー・ロバーツ
キウェテル・イジョフォー:ヒューイ・ルーカス
キューバ・グッディングJr.:ニッキー・バーンズ
ジョシュ・ブローリン:トルーポ
テッド・レヴィン:ルー・トバック
アーマンド・アサンテ:ドミニク・カッターノ
ライマリ・ナダル:エヴァ
ルビー・ディー:ママ・ルーカス
カーラ・グギノ:ローリー・ロバーツ
ジョー・モートン:チャーリー・ウィリアムス
ジョン・オーティス:ハヴィー・リヴェラ
ロジャー・グーンヴァー・スミス:ネイト
ロジャー・バート:連邦弁護士
クラレンス・ウィリアムズ3世:エルワース”バンピー”ジョンソン
リック・ヤン:中国の将軍
アメリカ映画
配給 ユニバーサル映画
2007年製作 158分
公開
北米:2007年11月2日
日本:2008年2月1日
制作費 $100,000,000
北米興行収入 $130,164,645
世界 $265,495,454
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アカデミー賞
第80回アカデミー賞
・ノミネート
助演女優(ルビー・ディー)・美術賞
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ストーリー
1968年ハーレム。
人々から慕われ、誰も彼のことをギャングと呼ばなかった大物
”バンピー”ジョンソン(クラレンス・ウィリアムズ3世)がこの世を
去り、葬儀にはニューヨーク州知事、市長ら角界の大物が参列
した。
15年以上彼に仕えたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)
はボスの死後、彼に借りのある者からの取立てを誓う。
一方、離婚裁判中のニューアークの刑事リッチー・ロバーツ
(ラッセル・クロウ)は、相棒のリヴェラ(ジョン・オーティス)との
捜査中、警察へのワイロ100万ドルを見つけてしまう。
リヴェラは、その金を署に差し出すと大事になるとリッチーに
忠告するが、リッチーは上司ルー・トバック(テッド・レヴィン)に
そのワイロを報告する。
そして、リッチーとリヴェラは、当然のごとく同僚から白い目で
見られるようになる。
ニューヨーク市警の刑事トルーポ(ジョシュ・ブローリン)ら汚職
警官は、押収した麻薬を薄め再びシンジケートに流すという、
警察がその市場を牛耳るという構図を作り上げていた。
バンピーの死後秩序が乱れたハーレムで、彼の意思を継ぐ
フランクが次第に頭角を現してくる。
ベトナム戦争が泥沼化する中、兵士の1/3はヘロインを体験し、
軍当局は大量の麻薬を押収していた。
それに目をつけたフランクはバンコクに飛び、軍下士官のネイト
(ロジャー・グーンヴァー・スミス)の紹介で黄金の三角地帯に向
かい、中国人の将軍(リック・ヤン)に接触し、全財産を注ぎ込み
100キロものヘロインを手に入れる。
フランクは軍を巻き込み、大量のヘロインを軍輸送機でアメリカ
本土に持ち込む手はずを整え帰国する。
アメリカ入りした純度100%のヘロインは、”ブルーマジック”と
名づけられ、フランクの手によってさばかれる。
リッチーは警察官と法律学校通いの二重生活を続け、妻ローリー
(カーラ・グギノ)に息子の親権を奪われそうになっていた。
警官にも関わらずヤク中のリヴェラは、ヤクの密売人の金を
奪おうとして発砲してしまい、リッチーに助けを拒まれ逃走し、
やがて麻薬中毒の遺体で発見される。
リッチーは、上司トバックから特別麻薬取締局の指揮を任され、
ワイロと関係しない警察官が集められる。
フランクは麻薬の市場を独占し始め巨万の富を手にし、
故郷ノースカロライナから、母親(ルビー・ディー)や弟ヒューイ
(キウェテル・イジョフォー)を呼び寄せ大邸宅を提供する。
結局は白人に利用されていただけのバンピーとは違い、
フランクは自分で”会社”を作り運営し、白人よりも良い
品を安く売りさばくことを信念にしていた。
そして、正直さ、誠実さ、勤勉さを商売の基本と考え、さらには
家族とルーツを忘れないことを、仕事を任せるヒューイ達に教
え込む。
リッチーの指揮するエセックス郡麻薬捜査班は誕生し、
大物を釣るために行動を開始する。
純度の高い”ブルーマジック”は、注射器を使わず吸い込むだけ
で効き安価なため白人にも評判だということが解り、リッチーは
それを売りさばく男の存在を突き止めようとする。
フランクは自分のナイトクラブで、ミス・プエルト・リコのエヴァ
(ライマリ・ナダル)と出会い、一目で惹かれてしまう。
捜査が難航するリッチーはトバックから大金を預かり、売人
に金をつかませるが、売人はマンハッタンに向かい管轄外を
承知でリッチーはそれを追う。
その金を奪ったニューヨーク市警のトルーポ達から、リッチーは
金を取り戻すものの脅しをかけられる。
危ない仕事、だらしのない女性関係、親権争い中のリッチー
の立場はますます不利になる。
密輸は順調み、ビジネスは膨れ上がるが、浮かれるヒューイ
達にフランクは派手な振る舞いを禁ずる。
イタリア系マフィア、ルッケーゼ・ファミリーのボス、カッターノ
(アーマンド・アサンテ)に接触したフランクは、彼にヘロイン
を卸す約束をする。
1971年3月8日、ジョー・フレージャーとモハメド・アリがマジソン・
スクエア・ガーデンで対戦する”世紀の一戦”をフランクは観戦
に行く。
目立つことを嫌うフランクの素顔は、殆ど謎のままだったが、
エヴァのプレゼントの派手な毛皮を着込んだ彼は颯爽と会場
に姿を現す。
その場に居合わせたリッチーの前に、マフィアの大物達と歓談
する、初めて目にする”派手な男”(フランク)が目に留まる。
やがてフランクとエヴァは結婚式を挙げるが、その当日、
トルーポにフランクは強引にワイロを要求され、コートを
ボクシング会場に着ていったことを後悔し燃やしてしまう。
フランクは、大切な日を台無しにされ侮辱された腹いせに
トルーポに脅しをかける。
ハーレムを牛耳るニッキー・バーンズ(キューバ・グッディングJr.)
が、”ブルーマジック”を薄めてさばいていることを知ったフランク
は、ブランドを汚すニッキーを許さなかった。
フランクに捜査の的を絞ったリッチーは、身の危険を感じながら
日々を過ごしていた。
妻ローリーとの裁判にも出廷しなければならならないリッチーは、
法廷でローリーに責められ、結局親権を放棄してしまう。
トルーポは執拗にフランクにワイロを要求し、何者かがフランク
とエヴァを銃撃する。
フランクを逮捕されるとワイロ以外の金づるを失うトルーポは、
リッチーに手を組むことを提案するが、リッチーは聞く耳を持
たず彼を追い返す。
ベトナム戦争が終結間近となり、身の危険も感じるフランクに
焦りの色が見え始める。
フランクの手下を脅し、隠しマイクでヘロイン到着の情報を
掴んだリッチーは、入国した米軍輸送機の捜査を始める。
輸送機から運び出された、兵士達の遺体まで調べ始めた
リッチーだったが、連邦弁護士(ロジャー・バート)に噛み付
かれ押し問答になる。
一方、トルーポはフランクの屋敷に押し入り、隠されていた
現金を奪う。
それを知ったフランクは復讐の準備を始めるが、悪事に
手を染める息子を母親が戒める。
兵士の遺体の収容棺に目を付けたリッチーは確かな証拠を
握り、ある団地がヘロイン精製の作業場だということを突き
止める。
トバックの令状を受取り団地に侵入したリッチーらは、一気に
作業場に押し入り現場を制圧しフランクの元に向かう。
フランクは逮捕起訴され、リッチーは検察として法廷に立つが、
二人の最終目的は、お互いを苦しめた汚職警官を捕まえる
ことだった。
フランクの協力で、ニューヨーク市警麻薬捜査課の汚職の実態
が次々と明らかになり、大スキャンダルとなっていく中、トルーポ
は逮捕を恐れ自ら命を絶つ。
__________
フランク・ルーカスは、麻薬流通の罪で70年の刑になり、
2億5000万ドルの資産は押収され、フランクとリッチーの
協力でニューヨーク麻薬捜査局の捜査官の3/4が有罪に
なり、フランクの一族30人は刑務所行きとなる。
リッチー・ロバーツは弁護士となり、最初の依頼人はフランク
となり、彼は捜査への協力で15年の減刑となり1991年に釈放
された。
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解説
イタリア系マフィアが牛耳る麻薬
ルートを、アフリカ系の男が、その
ビジネスの才能を生かし麻薬王と、
麻薬組織壊滅を指揮する捜査官
の死闘を描いた社会派ドラマ。
泥沼状態のベトナム戦争を利用
した、独自の麻薬ルートを確立し
ていくアメリカの裏社会を生々しく
描いた前半、ターゲットを絞れず
捜査を始めていく捜査官とは、
終盤(2時間16分後)まで顔を合わ
すことがなく展開するドラマ仕立て
は緊迫感を煽る。
精力的に話題作を発表し活躍
を続けるリドリー・スコットが、
デンゼル・ワシントンと、今や名
コンビとなったラッセル・クロウ
というアカデミー賞受賞者を起用
した意欲作でもあるが、4度目の
アカデミー賞ノミネートが確実視
されながら、無視されかたちにな
ってしまったのはファンにとっても
非常に残念だ。
参考:
リドリー・スコット:アカデミー賞
ノミネート作品
・テルマ&ルイーズ/'91
・グラディエーター/'00
・ブラックホーク・ダウン/'01
デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ
共に実在の人物を演じ、かなり役に
成りきっている感じだ。
デンゼル・ワシントンは、表情や仕草
などだけで、十分見る者を惹きつけ
唸らせてくれる、いつもながらに貫禄
の演技を見せてくれる。
だらしなく太った体と、情けないところ
を見せたりもするラッセル・クロウも、
かえって新鮮に見える。
物語の展開を左右する、キーポイント
になるシーン、ジョー・フレージャーと
モハメド・アリがマジソン・スクエア・ガーデン
で対戦した”世紀の一戦”、ボクシング・
ヘビー級タイトルマッチの再現シーン
も短すぎたのが残念だ。
しかし、自分がこういう場面が好きで、
期待し過ぎていたということもあり、
ストーリーの役割としては十分だとも言える。
とは言え、60〜70年代の時代の空気、
ファッション、音楽、ハーレムの町並み
セットなどは見事に当時を再現している。
「フレンチコネクション」という台詞が度々
登場するが、映画の主人公ドイルのモデル
になったエディ・イーガンが押収した麻薬
を汚職警官が持ち出そうとするシーンが
あり、本編中軍輸送機を解体する場面は、
「フレンチコネクション」で主人公達がが、
リンカーン・コンチネンタルをバラバラに
解体し、執念で麻薬を見つける場面を
彷彿させる。
また、ラッセル・クロウ扮するリッチーが
女にだらしのないところなども、ドイルに
似ていて興味深い。
ドラマの中で重要な登場人物だったは
ずのニッキー・バーンズ役のキューバ・
グッディングJr.がややミスキャスト気味
だったというか、もう少し演技させてあげ
たかったところだ。
どちらがギャングかわからないほどの
威圧的な汚職警官ジョシュ・ブローリン、
汚れた署内でリッチーを援護する上司
テッド・レヴィン、イタリア系マフィアのボス
アーマンド・アサンテ、フランクの美しい妻
ライマリ・ナダル、息子の悪事を一喝する
アカデミー助演賞にノミネートされた
ルビー・ディー、離婚訴訟中のリッチーの
妻カーラ・グギノ、ヤク中のリッチーの相棒
ジョン・オーティス、最近ゲイ役が続いていた
ロジャー・バートが、リッチーに詰め寄る
政府の弁護士役でわずかに登場する。
劇場に足を運んだその日は、平日の夕方
ということで、劇場は貸切状態。まるで、
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウに、
招待された気分だった。
意表をつくラストは、自分のために用意して
くれてあった?と思えるくらい、大満足!!!
エンドロールの最後まで見逃さないように・・・。
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